ヨガにおける煩悩

こんにちは。

このブログを書いている2019年6月24日は週明け月曜日。
先月から毎週月曜日は午前中のヨガクラスに参加するようになった。

私にとってはややキツめのポーズを取るクラスなのですが、それはそれで面白い。
出来なかったり、出来たとしても結構キツかったりするのだけど、出来ても出来なくても、トライしている自分を楽しむ。

キツい場合はどこがどうキツいのか? キツかったのか?
出来ない事が分かれば対応策としてピラティスでインナーを鍛えたり、インストラクターに質問したりして次のトライに繋げていく。

週末のんびりと過ごし、やや鈍った身体を揺り起こす時間としても、私にとってこのクラスは必須になりつつある。

クラスが始まってからインストラクターから興味深い話を聞く事が出来た。

ヨガにおける煩悩について。

大晦日、お寺で108回の鐘を鳴らして煩悩を洗い流す、なんて話は良く聞きますよね。

ヨガにも煩悩という概念があり、それは大別して5つに分ける事が出来るそうです。

仏教の煩悩もこの5つを深堀りした流れから生まれた考え
煩悩

1 無知
2 自我意識
3 貪欲
4 嫌悪
5 生命欲

からなるそうです。

1 無知
例えば何かを失敗した際、「なんでこんな単純な間違いをしてしまったんだろう。私って馬鹿だな」「も~、いっつもいっつも同じミス連発。私って全然成長しない!」とか。真面目日本人は特に自分を責めてしまいがちだと思います。

でも、それも自分なんだと認めてあげることによって、自分を責める事から離れる事が出来る。

短期的には間違いかも知れないけど、後々、良い経験だったと思える時が来るかも知れない。

少し自分に対して俯瞰した視点を保ち、優しく接してあげる。

自分を知ることと自分との付き合い方を知るだけど、また違った生き方が出来るのではないでしょうか?

2 自我意識
自分はこういうもの、こういう人だと自然と信じてしまっている。
それが良いことなのか?
逆に悪いことなのか?
を意識することもなく、考えることもなく思い込んでしまっている。

それが3の貪欲と4の嫌悪につながります。
「やっと手に入れたアニメキャラのフィギュア!」
「一生懸命働いてお金を貯めて、ようやく買えたブランドもののバッグ!もう一生大切にするよ!」
車や有名レストランでの食事など、誰もが経験したことがある喜びの一瞬。

でも、時間の経過と共に「まだあのフィギュアを買わないとコンプリート出来ないな」「このバッグと同じシリーズのポーチも買わなきゃな」なんて意識が頭を持ち上げてきます。

自分が好きなものに囲まれていたい。
俺はこの車に乗るに相応しい。
あの子が持っているブランドより私が持っているバッグの方が高級。。。

心から好きなものを手にした。
そこまでは良かったのに、そこから派生する欲望に心のコントロールを奪われてしまう。

4の嫌悪は好き嫌い。
生活の場、学校や職場でナゼか好きになれな人の存在。
遠ざけるだけでは飽き足らず、攻撃したり嫌がらせをしてしまったり。
ついついキツい言葉使いをしてしまい、相手を傷つけてしまう。
そんな自分に嫌気がさし、自分も傷ついてしまう。

5 生命欲
人は生きている限り他の生命をいただいて、次の世代へ命をつないでいく。
食べ物が十分に世に渡りきらなかった時代と違い、現代は飽食の時代とも言われて久しいですよね。

日本はとても恵まれた環境にあり、食べ物の確保に苦労するなんて事も減りました。

大量の食品が加工され販売されている。
消費者保護の面で仕方がないのでしょうけど、大量の食品が破棄されている。

「長く生きていたい」という人間が生き物として持っている本能も煩悩として考えられるそうです。
「もっと生きていたい」
「いつまでも健康でいたい」

だからと言って他の生命を無駄に奪い続ける。
他人を蹴落としてでも収入を増やし、豊かな生活を実現する。それが世の中だとふんぞり返っている。

どの感情、思考も人が生きている限りは切り離せないものですよね。

私も長く生きて新しい時代の空気に触れてみたいし、2045年のシンギュラリティ以降の世界を見てみたい。
ならば出来るだけ健康でいたい。
美味しいものを食べていたい。

私は幸い物欲や所有欲が少なく、車や服、持ち物には興味があまりありません。

食べ物も高価で豪華なものはたま~にで十分。
普段は納豆や豆腐、野菜など質素な食べ物で満足いく食生活を送っています。

でも、人間ですからね。
煩悩を切り離して生きていくなんて事は無理です。

煩悩を持ってしまうこと自体は仕方がない。
でも、その煩悩を見つめ、受け止め、理解する。
理解出来なくとも煩悩の存在を認める。
そして流し去る。

煩悩が苦しみに変わり、私たち自身をコントロールする前に。

生きている限り煩悩から自由に生きる事は難しいと思います。
ごく少数の天才や超人を別にして。

自分たちの人生が少しでも自由である為に。
生まれてくる感情や煩悩を見つめ、距離を取って俯瞰する。

仕事とは別のライフワークとして。
私は少しでも煩悩の存在を意識し実感し、対処する方法をヨガを通して学びたい。

今日のクラスを終えたあと、そんなことを考えました。

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