「はい。陽性ですね」
そうドクターから告げられた。
想定の範囲内だったので特に驚くこともなく淡々と話を聞いた。
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2022年8月20日(土)
夕方になり気だるさを感じたので体温計をオンにして脇に挟む。
1分後に体温測定完了を知らせるピピピ~という音が3回鳴る。
体温計のディスプレイを見ると38度と表示されていた。
「あれ?熱が出てるよ」とつぶやく私に母が少し驚いた表情を
した。
「コロナの可能性もあるからもうあまり近寄らないでね」と私
が告げると
「うん、分かった」と不安げな声で母が答えた。
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発熱したなんて一体いつ以来だろう。。。?
確か大学生の頃に布団から起きられなくなりバイトを1週間ほど
休んだ記憶があるので。。。35年振りになるのかな?などと思
いながら布団に寝転んだ。
ほどなく眠りについた。
発熱によって体力が奪われたいたからなのだろうか普段より随分
早い時間に眠ってしまった。
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翌朝7時ころ目覚めるもなんとなく布団の中から出たくない。。
身体が重く感じた。
少ししてから布団に座り体温を測定してみた。
38度。昨夜と変わらない。
私が起きた気配を感じ母が「大丈夫?」と声をかけてくる。
声をかけてくるだけではなくかなり接近してくる。
「ダメだよ、お母さん。ちょっと離れて離さないとお母さんに感染
させてしまうから」
「あっ、そうだったね」
と言いながらもまだ近くにいる。
そして
「もう感染しちゃってるかも知れないし。。それならそれでいいや」
慎重で何事にも臆病な癖に諦めが早いところがある母なのだ。
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病院へ行き検査を急ぎたかったけどまずは日曜日でもあるし発熱外来
の予約が取りづらいとも聞いていたので抗原検査キットを使い自分で
簡単なチェックをしてみることに。
私の住む埼玉県でもキットの無料配布が始まっているとネットの記事
で読んだことがあったので検索してみた。
確かに抗原検査キットの無料配布は行われている。
受け取り方法は宅配と指定の場所へ足を運びその場で受け取るという
2つの方法があった。
熱があるので車を運転して事故でも起こして人を巻き込んでしまった
り、建築物に突っ込んだりぶつけて傷をつけてしまうのは避けたかっ
たので宅配での受け取りを申し込んでみることに。
しかしサービスを受ける条件として50歳以下と書いてある。
50歳以上の人は医療機関での検査受診を勧めるとの文言が書いてあ
った。
私の年齢ではこのサービスを受けることは出来ないことが判明した。
実は適当なひらめきであることをしたら熱が下がったのですが、それ
はまた別の機会にでも書こうと思います。
朝7時の段階で38度だった体温が10時ころには平熱に戻っていた
けれど発熱していた間に体力が奪われたのかその日はあまり動きたく
ない気持ちが強かった。
「昼過ぎからは好きなキックボクシングのネット配信もあるし、今日
のところは様子見しながら過ごしてみるか」
ただキックボクシングの配信を見て1日過ごしてしまうのもどうかと
思ったのでAmazonで抗原検査キットを購入もした。
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翌日の午後1時ころに抗原検査キットが届いたので早速検査。
2個買ったのでひとつは私、もうひとつは母が使いそれぞれ検査して
みた。
母は1本のラインしか現れず陰性だった。
ひと安心。
そして私は。。。。出た!2本線。陽性確定~。
埼玉県のホームページを開くと「診療可能な医療機関」という項目が
ありそこをクリック。
出来るだけ移動距離の少ない病院やクリニックを探したところを探し
てみたら以前ワクチンを接種したクリニックでの受診が可能だった。
受診予約は不要だが行く前には必ずクリニックへ電話して連絡した旨
を伝えるようにとのことなので、電話をかけてみることに。
「電話しろって言っても繋がらないんじゃないかな?」と思いつつ電
話してみたら意外にも呼び出し音が鳴った。
鳴った。。。けどなかなかつながらない。
そして途中で切れてしまう。
「やはり難しいのかな?」と思いながら何回か電話をかけ続けたところ
4回目の電話で
「はい。〇〇クリニックです」と男性の声
意外と早く繋がることが出来た。
電話した旨を伝えたところ
「はい。今日の15時半に来ることは出来ますか?」と聞かれた。
「えっ?今日診ていただけるのですか?」
「えぇ。大丈夫ですよ」
「分かりました。うかがいます」
「ではお待ちしております」
「ありがとうございます」
意外と簡単に話がまとまり約束の時間に合わせてクリニックへ向か
った。
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クリニックに到着し受付で来院目的を告げると一般の患者さんたち
とは別のスペースへ案内された。
待つこと約5分。
すぐに看護師さんが来て受診室へ案内してくれた。
とても可愛い看護師さんだった。
ラッキ~!
「発熱されたとのことですよね?」と質問されたので
「はい。でも今はもう平熱です」と答える
「抗原検査をされたとのことでしたよね?」
「はい。ネットで購入したものを使いました」
「それは認定を受けているものでしょうか?」
「実験用なので診断に基準にはならないと書いてありました。念の
為持ってきたもですけど。。」とキットを取り出そうとすると
「それだと正式な検査結果にはならないのでこちらで再度検査しま
しょうか?」
「はい。お願いします」
「少々お待ちくださいね」
そう言い残して可愛い看護師さんは診察室から出ていった。
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ほどなく先ほどの可愛い看護師さんが戻ってきた。
「ちょっと気持ち悪いかも知れないですけど。。。我慢して下さいね
」と笑顔で私の鼻の穴の奥に検査用の棒を入れて鼻の穴の中でクルク
ル回す。
先はブラシのようになっているのだろうか?
柔らかいので痛くはないのだが私にとっては異物なので不快感に感じ
る。
普段触れることのない鼻の奥の奥だから余計にそう感じる。
左の鼻の穴から右の鼻の穴へ。
両方の鼻の穴の中をグルグルされた。
「痛くなたっかですか?ごめんなさいね」
と可愛い看護師さん
「は~い。大丈夫で~す」と答えると
「ではすぐに結果が出ますのでここでお待ちくださいね」
と言って診察室から出て行った。
その後クリニックのドクターが来て陽性と伝えられた。
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正直、もう少し受診すること自体が大変かと思っていたけどそれほど
待つこともなく受診し結果を知ることが出来た。
入院が必要な症状が出たり重症化してしまった場合はこれとは比較に
ならないくらい時間がかかるのかも知れないし、私がたまたま早く順
調に受診することが出来ただけなのかも知れない。
あくまで私の経験ですので「これが普通」とは受け止めないで下さい
ね。
何かひとつでも皆さんの参考になる点があれば幸いです。
読んでいただきありがとうございました。